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オカシイはオモシロイ――ARは“マッドネス”で広めよう!



郷好文の“うふふ”マーケティング:

 スマートフォンをカタログの女性にかざすと脱いでくれる。そんなアプリがウケて、売り上げが前年同月比37%増となったアパレルチェーンがある。



【画像:自分の顔写真にメイクができるiPhone/iPadアプリの『SHISEIDO ビジン道場』、ほか】



 それは、本店がミシガン州にある、アウトドア衣料小売店のMoosejaw(全7店舗)。AR(拡張現実)を用いたアプリとカタログを、2011年11月にリリース。iPhoneかiPad、もしくはAndroidケータイに『Moosejaw/X-Ray』アプリをダウンロードして、印刷カタログにかざすとあら不思議、洋服を着たモデルが下着姿になるのだ。



 5週間でアプリは7万5000ダウンロード、TwitterのRT数は100万を超えた。「洋服を買うのに、その服を脱がすってどうなの?」と言いたいが、やっぱりそれがウケたのだろう。



 ARは日本でも、セカイカメラなどで話題となっていた。だが、「ARで売れた」という話は初耳だ。そこで、MoosejawのGary Wohlfeillさん(クリエイティブ・ディレクター)にウケた理由について聞いてみた。



画像:iPhoneアプリの『セカイカメラ』、ほか(http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1201/12/news006.html)



 「Moosejawはユニークな手法で顧客を楽しませるブランドです。裸が面白いから服を買ってくれたとは思っていません。僕らが“お店”というより“面白い友人”のような存在だと考えてくれたからじゃないでしょうか」



 なるほど、確かに友人が裸になるとドキドキ……違うか(笑)。Garyさんは「『Moosejaw/X-Ray』アプリには2つの狙いがある」と言う。



 「1つは、印刷マーケティングとデジタルマーケティングのギャップを埋めたこと。もう1つは、“面白さ”を提供したことですね」



 彼らはリアル店舗での販売だけでなく、印刷カタログでの通販も行ってきた。普通は「印刷カタログをオンライン化しよう」と考えるが、Moosejawは印刷かオンラインかの二者択一でもなく、2つを結び付けることにした。その接着剤がARだったというわけだ。



 スマートフォンが普及した今後、いよいよARが流行るとも言われる。そもそもARって何だろうか?



●ARを現実的に分析しよう



 AR(拡張現実)とは、現実の環境に電子情報を付加する技術やそのバーチャル環境のことを言う。CGやGPSなどの技術を使って、そこにないものを見せる魔法である。従来の携帯電話でも使えるものはあるが、画面が大きいスマートフォンやタブレット型端末にはうってつけ。アプリやサービス事例には次のようなものがある。



 ARの用途は、おおむね次のように分類できそうだ。



・クチコミ……道先案内や空間情報、つぶやき

・ビフォーアフター……化粧前と化粧後、購入前と購入後

・転ばぬ先の杖……店舗や味の評価、スタンプラリー

・ひまつぶし……ゲーム、画像遊び



 クチコミは主に街や店舗の情報提供、ビフォーアフターは商品の販売促進、転ばぬ先の杖は比較サイトやSNSに使われ、ひまつぶしはゲーム要素が強い。挙げた事例には「いいね!」もあるが、ちょっとした販促に過ぎない。「もうからない」のがAR業界の悩みである。



 ちょっと脇にそれるが、今、鳴り物入りで登場した3Dテレビが売れていない。なぜだろう。「目が疲れる」「家では映画館のような視聴体験までいらない」「3Dメガネはズラすと(裸眼対応の3Dテレビでも視線をズラせば)立体に見えず幻滅する」などと言われる。私は「3D機能は楽しいぞ」というメーカーの押しつけがましさがどうかと思う。



 機能が前面に出てしまうと、人は買わない。ARも同じことをやっているのだ。



●売れたのは“マッドネス”があるから



 MoosejawのARが人気を集めた理由は2つある。第一に「うふふがある」こと。



 印刷物にスマートフォンをかざす、老眼の人が虫眼鏡で見るようにすると裸が見える。これはうふふだろう。「スマートフォンってこんなに高機能なんですよ」という押しつけがましさもなければ、「バーコードリーダーを読み取れ」みたいな細かい指示もない。「印刷カタログにはマジックがあります」という好奇心でリードしたのが良かった。



 第二に「この会社はオカシイ」から。Moosejawのスローガンは「Love the madness」。「マッドネス(オカシイ)ってステキ!」……ってどうかしている。



 会社沿革からしてどうかしている。こんなことが書いてある。「1号店をオープンした時、カノジョに逃げられた。だが、新しいカレは超ハンサムなのでボクは責めない」「店舗アイデアはシャーリーの猫専門ペットショップから盗んだが、訴訟を起こす前にシャーリーは死んだ」「シャーリーの息子も死んだのでそこを倉庫に買い取った」。



 さらに同社の商品保証書の名称は「遺言状」。お客さんが生きている限り、何年後でも返金保証をするという意味だ(再販可能な状態に限る)。また、ギフトカードは換金しないので、「使わないなら定規として使え」とある。



 脱がす発想はオカシイからこそ出てきた。



 私もマッドネスでARを考えてみよう。ひらめいたアプリは『ヒトダマクラウド』。墓地でスマートフォンをかざすと、墓石情報が見える。広い墓地で迷子になるのを防いだり、先祖の墓を探したりする手間を省く。ついでに、ゾンビやヒトダマも出てくると楽しいかも。



 昨今、日本製品が退潮気味なのは、マジメに機能追求ばかりしてきたせいもある。発想をマッドネスでズラしてみませんか。オカシイはオモシロイに通じている。



[郷好文,Business Media 誠]







(この記事は産業(Business Media 誠)から引用させて頂きました)



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