「７１歳で五輪！法華津さん３度目夢舞台／馬術」の詳細記事： 老眼 老眼 老眼

　“じじの星”がロンドンで輝く！！　日本馬術連盟は５日、ロンドン五輪馬場馬術個人の代表に法華津（ほけつ）寛（７０）＝アバロン・ヒルサイドファーム＝を決めたと発表した。５週連続で国際ランキング対象競技会に出場した法華津は、国際馬術連盟が２日に発表した最新ランキングで個人出場枠を獲得。日本連盟の規定で２大会連続３度目の五輪代表に決まった。今月２８日に７１歳となる法華津は、自身が２００８年北京五輪で達成した日本選手の五輪史上最年長出場記録を更新。北京でもコンビを組んだ愛馬ウィスパー（１５歳、牝）とともに、日本選手最年長メダルに挑む。



　人馬一体の執念が結実した。「じじの星」法華津が愛馬ウィスパーとともに夢をかなえた。



　「競技を重ねるごとに馬の調子がよくなり、３月１日の競技で優勝できた。これまでで最高の演技ができたという手応えを感じました」



　法華津は１日の国際大会（フランス・ビドーバン）で約３年半ぶりに優勝。実はこの日が国際連盟が定めた五輪ランキング（個人出場枠）のリミットだった。土壇場で優勝を果たし、東南アジア・オセアニア地区でランク首位に浮上。日本連盟の派遣基準を満たした。



　１２歳で乗馬に目覚め、１９６４年東京五輪障害馬術は個人４０位。馬場馬術に転向して８４年ロサンゼルス五輪は補欠、８８年ソウル五輪は出場断念と曲折が続いた。０８年に４４年ぶりに五輪切符を手にしたのが当時日本の五輪史上最高齢となる６７歳。その北京五輪では、０６年１２月からコンビを組むウィスパーが会場の大型スクリーンの動画に驚いて逆走するなどして、個人３４位に終わった。



　２０１０年世界選手権（３１位）出場後に愛馬が脚の不調に陥った。０３年から単身ドイツで生活を続ける法華津は自ら獣医を回り、愛馬をいたわった。昨年末に復調すると今年１月に約１年３カ月ぶりに国際大会に復帰し５週連続を含み１０週間で１１大会に出場。「常識では考えられない」（日本連盟関係者）という強靭（きょうじん）な精神力で乗り切った。



　１５歳のウィスパーは人間なら約６０歳。だが、さきの関係者は「馬場馬術ではむしろ脂の乗りきった時期。北京では出会って２年弱だったが今はさらに意思疎通ができている」。８４年ロサンゼルス五輪射撃金の蒲池猛夫の４８歳４カ月を大幅に超える、日本最年長メダルの期待もかかる。



　法華津が都内の自宅に最後に帰宅したのは昨年４月。ドイツでの単身生活では自炊もする。古希を過ぎても、裸眼視力は両眼ともほぼ１・０を維持。新聞も老眼鏡に頼ることはほとんどない。



　「奇跡が起きたようなもので信じられない気持ち。本当に多くの方にお世話になったので、ホッとしています。少し馬を休ませて４、５回競技に出て本番に臨みたい」



　４月には１年ぶりに帰国し、凱旋（がいせん）会見とともに法令で義務付けられた自動車免許証更新の高齢者講習も仕方なく？受講する予定。かくしゃくとした立ち居ふるまいに、古武士の風格も漂わせる「じじの星」が、ロンドンで人生最大の輝きを放つ。





(この記事はスポーツ総合（サンケイスポーツ）から引用させて頂きました)

旅行、アウトドア、ドライブを楽しむシニア待望のアウトドアグラス　TP-51 ／ ワイド老眼付き・... 価格：9,700円（税込、送料込）

au 機種変更